読書系ゲーマーSeiyaの日常

このブログの主は好きなものが三つあります。読書とゲーム(どちらかと言うとアナログ)とプログラミングです。

舞台「悪魔と天使」を観に行ったのでレビューします!

昨日、手塚治虫原作の「悪魔と天使」(原題は「ダスト8」)という舞台を観に行ってきました。

今日はその、舞台「悪魔と天使」のレビューをしていきたいと思います。

 

 

概要

原作は手塚治虫さんの漫画です。

「生命の石」という石によって再び命を得た人々と、それを回収しようとする存在とのやり取りを描く作品。

生命とは何か。人は生命の有難みをどう感じているのか。

中々テーマが重く深いです。

 

舞台の俳優・女優

主役の精霊の悪魔キキモラ役は観月ありさ

勿論生で見るのは初めてでしたが、とにかく顔の小ささと背の高さが思っていた以上に凄くて、驚きました!あれは確実に8頭身はありますね。

 

内容

精霊の悪魔キキモラの成長

精霊の悪魔キキモラが、成長していく過程が見られます。

最初の方は、確かに「悪魔」という名前がピッタリの、血も涙もない冷徹な人格だったのが、少しずつ角が取れて、優しさの片鱗を見せるようになっていきます。

聖霊の天使キキモラとの、手に汗握る語らいが見どころです。

 

石の力で生き延びている8人

事故の後、奇跡的に生き延びたと思っていた8人は、8人がたまたま持っていた石の力で命を得ている事に直感的に気が付きます。

もしも自分が、この8人と同じ境遇に遭ったらと考えてみました。

必死で石を守るでしょうね。命がけで。命賭けたら意味ないけど。とにかく守り通すと思います。

この8人の中には、僕と同じように石を必死に渡すまいとする人も居ました。けれど皮肉なことに、石を死守している人に限って、最終的に石を失って命を落とす事になる傾向にあるという事に気が付きました。

これは実生活でも同じような事があるなぁと感じました。

何かをしようと躍起になってしまうと、かえってうまくいかずに終わる。逆に少し気楽に、適度に肩の力を抜いて行うと意外と上手くいく、といった具合に。

 

残りの人生を全うする選択

この作品で手塚治虫先生が伝えたかったことは、まさにこの「残りの人生の使い方」という事だと思いました。

人は誰もが、人生はまだ長いと思っています。

自分はまさか、病気になったり、事故に遭ったりしないはず。自分に限ってそんなことは無いはず。誰もがそう思っているように思えます。

 

けれど、もし予め自分の余命がわかっていたら?

この8人のような立場に置かれたら?

きっと、時間を大切にするでしょう。必死に生きようと思うでしょう。

この作品は、そのような私たちがつい忘れてしまう事を思い出させてくれます。

 

 

以上です。

是非お時間がありましたら、舞台の方に足を運んでみてください。漫画でも良いです。

 

ではまた('◇')ゞ