映画「あん」を観たのでレビューします!
映画「あん」を観ました。
母が以前この「あん」の小説を読んでいて、気になってはいたのですが、遂に見るに至りました。
樹木希林さんが出ているという事でも、最近話題になってますね。
という事で、「あん」のレビューをしていきたいと思います。
概要
原作は「ドリアン助川」という方の小説です。
因みにこの小説は、第25回読書感想画中央コンクールで、中学校・高等学校の部の指定図書に選定されました。
映画版では、先ほど言ったように樹木希林さんが主演です。
樹木希林さん演じる吉井徳江は、50年以上「あん」を作ることに携わってきており、美味しいあんを作ることに関しては卓越した技術があります。
そんな徳江は、どら焼き屋である千太郎の店に願い出て、そこで働かせてもらうことになります。
すると千太郎の店はみるみるうちに客足が伸びていきます。
しかし、徳江は自身の指が不自由で、手の見た目が悪いことを気にしていました。
感想
樹木希林さんの演技
まず、樹木希林の演技の巧さに驚きました。
なんというか、凄く自然なんですよね。演技が。もはやカメラがあって、撮影されている事を感じさせない、もはやそのことを一時的に忘れているんじゃないかと思うほどです。
そして、その演技は素っ気ないように見えて実は内側に深い優しさ、愛情が含まれています。
樹木希林さんがバラエティー番組に出ている所などは見たことがあったのですが、あまり演技を見たことがなかったので、見ることができて良かったです。
皮膚の病について
原作では、徳江は過去にハンセン病を患っていたという設定になっています。
そしてそのことが客に知れ渡る前に、店長は徳江を辞めさせようとします。
病気というのは大概、その病気の患者と健常者の間には考え方や捉え方に相違があります。
皮膚の病も例外ではなく、歴史を見てもその患者は隔離されたり、差別を受けるといったことがありました。
病気に関する知識がない事から生じる勘違い、とでも言いましょうか。
現代では精神病などもそういう傾向があるかもしれません。
患者にとっては大したことでは無くても、周りが色眼鏡で見てくるという事はあります。
なので、何事もまず先入観や世間のイメージを消して、ありのままの姿を見るように心掛けよう。そんな思いがこみ上げてきました。
以上です。
あらゆる賞を受賞し、第68回カンヌ国際映画祭・「ある視点」部門にも出品された映画です。
是非気になった方は手にとってみてください。
ではまた('◇')